なんでこんなにモノが増えるの…育児中ママの“収納ストレスあるある”
「朝片づけたはずなのに、夕方にはリビングがカオス」
「おもちゃ、絵本、服、プリント類…気づけば“モノ”に囲まれて暮らしてる」
子育て中のママなら、誰もが一度は感じる“収納ストレス”。
家が片づかないと気持ちも落ち着かず、イライラしてしまったり、
「片づけなさい!」と子どもを叱ってしまったり…。
本当はもっとおおらかに過ごしたいのに、それができない自分に自己嫌悪。
そんな悩み、決してあなただけではありません。
「一人目のときはまだ余裕だった」でも家族が増えると一気にモノも増える
出産準備で買ったベビーベッド、抱っこひも、哺乳瓶におもちゃ…。
それが兄弟が増えると倍に増え、成長とともに保育園・小学校の教材や作品も加わり…
いつの間にか、「片づける場所よりモノの方が多い」という状態に。
しかも子どものモノって、
- 捨てづらい(思い出が詰まってる)
- 使うか分からないけど取っておきたい
- 突然「これどこ!?」と聞かれる
という“収納あるある”が多く、単に減らすだけでは解決しないんですよね。
「とりあえず箱に入れる」「とりあえず棚に積む」が限界に
なんとか整理しようと、収納ケースやカラーボックスを買い足してはみたものの…
・一時的に片づいたように見えても、すぐにグチャグチャ
・何をどこに入れたか分からなくなって、結果モノがあふれる
という悪循環に陥ってしまうこと、ありますよね。
「収納グッズを増やす=解決」ではなかったと気づいたとき、ちょっとショックでもありました。
「家が狭いから」「子どもが小さいから」は本当に理由?
よく聞くのが、
- 「うちは狭いから仕方ない」
- 「子どもが小さいうちはどうせ散らかるし」
という“あきらめモード”。
でも実は、同じ広さの家でも、上手に空間を使っている家庭はたくさんあるんです。
その違いは何か?
それは、「今ある空間をどう使うか」という発想の違いでした。
収納は「しまうこと」より「活かすこと」
収納=モノを詰め込むこと、と思われがちですが、本来は“暮らしやすさを保つ仕組み”です。
だから、
- よく使うモノをすぐに出し入れできる
- 子どもが自分で戻せる
- 空間に余白があって気持ちが整う
そんな「使える収納」「見せる収納」があると、ママのストレスはぐんと減ります。
次の章では、そんな収納ストレスをやわらげてくれる、“今ある空間を活かすアイデア収納”をご紹介していきます。
捨てるだけが正解じゃない!“今ある空間”を活かす逆転収納アイデア
「もう片づかない!」「断捨離しなきゃ…」
そんな焦りから、なんでも“捨てる一択”になっていませんか?
でも、育児中のママにとっては、「捨てられないもの」もたくさんあるんですよね。
- お下がり予定のベビー服
- 季節の行事でまた使うかもしれないグッズ
- 子どもが描いた絵や制作物
どれもすぐには手放せない。
だけど、しまう場所がない…。
そんなときこそ活用したいのが、“今ある空間”を見直して活かす収納アイデアです。
ベッド下・冷蔵庫上・廊下の壁…「デッドスペース」を宝箱に
家の中を見渡してみると、意外と見過ごしている“隠れ収納スポット”があります。
- ベッド下にキャスター付きの引き出しを入れる
- 冷蔵庫の上にファイルボックスを並べて“非常用”や“季節物”の置き場に
- 廊下の壁にマグネットボード+フックで“縦の収納”をつくる
ほんの少しの工夫で、今まで「使えない」と思っていた場所が立派な収納ゾーンに生まれ変わります。
“立てる” “吊るす” “重ねない”でスペースが生まれる
収納のキーワードは、「平面→立体化」。
- 衣類は畳まずに“立てて収納”で一目瞭然
- おもちゃは“吊るす”収納で床をスッキリ
- 食品のストックは“重ねず並べる”ことで在庫管理もラクに
重ねたり詰め込むほど「何がどこにあるか分からない」状態になりやすく、結果モノが増えていく原因に。
“見える化”+“アクセスのしやすさ”を意識すると、使わないものが自然と減り、使うものだけが生きる収納に変わっていきます。
“ゾーニング”で散らからない家に変わる
特に子どものモノは、あちこちに分散していると管理が大変。
そこでおすすめなのが、「ここは○○のゾーン」と決める“ゾーニング収納”です。
- 玄関の一角を“お出かけセットゾーン”に(帽子・マスク・カバン)
- リビングの棚の一段を“今日の宿題セットゾーン”に
- 洗面所に“保湿・ヘアケア・着替えゾーン”をつくる
ゾーンが決まれば、家族も「どこに戻せばいいか」が明確になり、自然と片づく家に近づきます。
収納グッズは「買う前に」計る・測る・決める
つい頼りたくなる収納グッズも、焦って買うと逆効果になることも。
まずやるべきは、
- 使う場所のサイズを測る
- 何を入れたいのかモノの量を把握する
- 誰が使うか(大人?子ども?)を想定して高さを考える
これをせずに買ってしまうと、
「サイズが合わない」「取り出しにくい」「結局使わない」となってしまいがちです。
収納の主役はグッズではなく、“使う人と暮らし方”。
次の章では、そんな“使いやすさ”を叶えるための収納の考え方を変えるコツについて、もう少し深掘りしていきます。
見せる?隠す?片づく家に変える収納の“考え方”を変えるコツ
「収納=できるだけ“隠す”こと」
そう思っていた私ですが、家の中がなかなか整わず、イライラだけが増えていく日々…。
でもあるとき気づいたんです。
「隠す」ばかりを優先すると、かえって使いにくく、片づけにくくなることに。
収納で大切なのは、“隠す”か“見せる”かの前に、「何のために収納するのか」を考えることでした。
片づかない理由は「しまい方」じゃなく「使い方」にある
おもちゃがすぐに散らかる、書類がすぐ山積みになる…。
それ、しまう場所のせいだと思っていませんか?
でも本当は、
- 使う人がしまいやすい位置にあるか
- 取り出しやすい仕組みになっているか
- しまう“理由”が本人にとって納得できているか
という「使いやすさ・戻しやすさの視点」が大切なんです。
つまり、“片づく家”は「正しいしまい方」ではなく、「家族みんなが気持ちよく使える仕組み」でできているんですね。
“隠す”収納は、生活感を整えたい場所に
もちろん、全部を「見せる収納」にする必要はありません。
リビングや玄関など、人目に触れる場所では、
- 扉付きの棚
- ボックス収納
- 布で目隠しするカバー収納
などで、生活感を“隠す”のは◎。
このとき、中身をラベリングして「何がどこにあるか分かる」ようにすると、しまうのも取り出すのもラクになります。
“見せる”収納は「使う頻度が高いモノ」にこそ有効
一方で、毎日何度も使うものは、あえて見せたほうが快適です。
たとえば…
- 子どもの登園グッズや帽子はフック収納
- 洗面所のケア用品はトレイでまとめて“置く”収納
- よく読む絵本は表紙が見えるようにディスプレイ
“手に取りやすさ”を重視した収納は、散らからないための先回りとも言えます。
「誰が・いつ・どう使うか」を基準に考える
収納を考えるときのベースになるのは、「そのモノを、誰が、いつ、どう使うか」という視点です。
たとえば、
- お子さんが使う文房具→リビングの机近くに“自分で戻せる高さ”で
- パパの通勤グッズ→玄関横に“まとめて置けるスペース”を
- 毎朝のゴミ袋やハンカチ→“出発前の動線”上に配置
この視点で配置を見直すと、「戻しやすさ」が自然と増し、リバウンドも激減します。
収納は「自分の暮らしをデザインすること」
完璧な収納ではなく、「自分と家族が心地よく暮らせる仕組み」。
そう思えたときから、収納は“片づけの義務”ではなく、暮らしのための前向きな工夫になりました。
次の章では、そんな視点を取り入れながら、実際に狭小住宅や収納に限りがある家でも再現できる“神収納”実例をご紹介します。
狭小住宅でもOK!マネするだけで生活感が消える“神収納”実例5選
「収納は広い家じゃないと無理…」
そう思っていませんか?
実は、限られた空間だからこそ活きる“神収納アイデア”がたくさんあるんです。
今回は、狭小住宅や3LDK以下の住まいでもすぐにマネできる、
生活感を出さずに片づけやすい収納アイデア5選をご紹介します。
冷蔵庫横の“隙間ワゴン”は万能収納
冷蔵庫と壁のわずかなすき間、見落としていませんか?
そこにスリムなキャスター付き収納ワゴンを差し込むだけで、
- ラップやキッチンペーパー
- レトルト・缶詰のストック
- 子どものおやつや粉ミルク
など、食品〜日用品まで一括収納できます。
扉付きで見せたくない生活感をシャットアウトしつつ、
“立てて管理”できるから出し入れもラクに。
階段下スペースを“隠れ収納基地”に
デッドスペースの代表格・階段下。
ここを引き出し式収納・オープン棚・布で仕切る収納に変えると、
- 外遊びグッズ
- 紙類・DM・学用品
- かさばるおむつ・ティッシュの在庫
など、家族全員の“出番が多いけど片づけにくいもの”を集約できます。
「玄関からすぐ使える」導線もポイント。
“布をかけるだけ”のキッチン家電隠し
トースター、炊飯器、ミキサー…キッチンカウンターの家電って、意外と生活感が出やすい場所。
そこでおすすめなのが、カフェ風リネンやナチュラル布をかけるだけの目隠し収納。
一気に統一感が出て、
- 油跳ね防止
- ホコリ対策
にもなる、まさに“見せない×守る”一石二鳥収納です。
リビングの一角に“家族ロッカー”を設置
家族全員のカバン、帽子、上着が毎日リビングに散乱…。
そんなご家庭に人気なのが、リビング収納棚を“ロッカー風”に区切る収納法。
100均や無印のファイルボックス・カゴを活用して、
- 一人1マス
- 毎日の持ち物をここにまとめる
というルールを作るだけで、片づけが一気にラクに。
「子ども自身が戻せる高さ」にするのがコツです。
テレビ裏に“配線収納+書類管理スペース”
意外と活用されていないのがテレビ裏の空間。
ここに配線ボックスや縦型ファイルケースを設置すると、
- ゲーム機・Wi-Fiルーター・コード類
- 重要書類・学校からのプリント類
など、「しまう場所が決まっていないけどよく使うモノ」が集約できます。
“一等地ではないけど重要”なアイテムは、こうした空間を使うと生活感が激減します。
“狭いからこそ”収納は暮らしを整える味方になる
収納スペースが少ないと、「我慢しなきゃ」「捨てるしかない」と思ってしまいがちですが、
実はその逆。
限られた空間を“工夫して使いこなす”ことで、暮らし全体が整うというメリットもあるんです。
次の章では、これまで紹介した収納のアイデアを“最初から考慮できる”
家づくりの段階でできる間取りの工夫についてご紹介していきます。
家を建てる前に知っておきたい「収納の後悔」をなくす間取りの工夫
「あのとき、もっと収納について考えておけばよかった…」
実はマイホームを建てた人の中で、“収納に関する後悔”はトップ3に入るほど多いんです。
広さやおしゃれさに目がいきがちな家づくり。でも、毎日を支えるのは、“どこに・どれだけ・どう収納するか”という間取りの工夫です。
この章では、「あとから収納家具でごまかさない家」にするために、事前にできる工夫をご紹介します。
“各部屋に収納”より“動線に収納”が正解
収納=部屋ごとにクローゼットがあればOK、と思いがちですが、実は「モノが使われる動線上」に収納があるかが重要です。
たとえば…
- 玄関→帰宅後すぐの“ランドセル・カバン置き場”
- 洗面所→パジャマや下着、タオルなどの“着替え収納”
- リビング→学校からのプリントや書類、文房具などの“家事書類ゾーン”
このように「使う場所にしまえる」ことが、暮らしやすさのカギになります。
“見せる収納”と“隠す収納”のバランス設計
収納は隠せばいいわけでも、全部オープンにすればいいわけでもありません。
リビングやダイニングなど、人が集まる場所は生活感を抑えられる“隠す収納”。
一方で、洗面所や子ども部屋など、毎日手に取るものは“見せる収納”。
このバランスを間取りの段階から意識することで、インテリアも空間も美しく保てます。
“納戸”より“小さな収納を点在させる”という発想
大きな収納を1つ作るより、小さな収納を家中に散らして設ける方が、実はずっと使いやすいんです。
たとえば、
- 階段の踊り場に“掃除道具”専用の棚
- キッチン横に“ゴミ袋・ティッシュ・日用品”のミニ収納
- 子ども部屋の廊下側に“作品や季節もの”をしまう引き出し
これなら、わざわざ遠くの納戸まで行かずに、「使いたいときに使いたいモノが届く」家になります。
収納は“暮らしの変化に対応できる”設計がベスト
今はまだ子どもが小さくても、数年後にはランドセル、制服、部活の道具…。
生活とともにモノも変わります。
だからこそ、
- 棚板の高さを変えられる
- 仕切りを移動できる
- 後から“見せる”にも“隠す”にも変更できる
という「可変性のある収納」を意識することで、将来の後悔を防げるのです。
間取り相談の時は「収納の使い方」まで伝えてみよう
間取りを考える際は、単に「収納が多い家がいい」ではなく、
「朝の支度がスムーズになるようにこの場所に欲しい」
「子どもが自分で片づけられるようにリビングに収納が欲しい」
という“使い方と目的”を伝えると、格段に提案の質が上がります。
家族の生活に合わせた収納こそ、後悔しない家づくりの決め手です。
\この記事のまとめ/
- 「モノが増える」は育児中あるある。だからこそ収納は工夫次第で整う
- 捨てるだけでなく、「今ある空間」を活かすアイデアが大事
- “見せる収納”と“隠す収納”は使い分けがコツ
- 収納の考え方を変えるだけで、暮らしのストレスが激減
- 家づくり前に「動線×収納×生活」を意識すれば、後悔しない間取りが叶う
「片づけが苦手」「家が狭い」「モノが多すぎる」——そう感じているあなたにこそ、
今日のアイデア収納術がきっとヒントになるはず。
明日の暮らしが少しラクになるように、
まずはひとつ、“自分の暮らしに合う収納”から始めてみませんか?
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