「自分の部屋がほしい!」と言われて戸惑った…わが家のリアルな悩み
「ママ、私も“自分の部屋”がほしい」
小学3年生になった娘が、ある日そう言ってきました。
最初は「そっかぁ、そう思う年齢になったんだなぁ」なんて少し微笑ましく感じていた私。
でも、ふと現実に目を向けてドキッ。
——我が家は、敷地面積約75㎡の3階建て狭小住宅。
LDKは広めに確保したものの、子ども部屋として確保できるのは6畳1部屋のみ。
幼稚園の弟と仲良く使ってもらっているけれど、“個室”と言えるようなスペースは今のところなし。
「部屋が欲しい」という言葉の裏にある子どもの気持ち
最初は「そんなのまだ早いよ」「兄弟で使えばいいでしょ」と思ってしまった私。
でも、娘がなぜ「自分の部屋がほしい」と言ったのかを考えてみると、
- 自分の好きなものを並べられる空間がほしい
- 静かに集中して宿題ができる場所がほしい
- プライバシーを少しずつ意識する年齢になってきた
という、“成長のあかし”でもあったんですよね。
しかも、弟と共有の部屋では、自分のスペースがほとんどないと感じていたようで、
「〇〇(弟)ばっかりで、私のものは置く場所がない」と寂しそうにつぶやいた言葉が胸に刺さりました。
「子どもに個室を持たせる=広い家が必要」だと思い込んでいた
私はずっと、
「子どもに個室を持たせるなら、少なくとも4LDKは必要」
「狭小住宅では無理。将来引っ越すしかないかも…」
と考えていました。
でも実際に調べてみると、“個室の定義”や“空間の切り分け方”はもっと自由で柔軟でいいことを知ったんです。
“完全な個室”ではなく“個スペース”でも満たされる
ある日、子育て世帯向けの住宅展示場で設計士さんと話す機会があり、私は思い切ってこう聞いてみました。
「この広さだと、子どもに個室って難しいですよね…?」
そのとき返ってきた答えが、今も忘れられません。
「“扉がある部屋”がなくても、“私だけの空間”をつくってあげることはできますよ」
その一言で、パッと視界が開けたような気がしました。
・家具やパーテーションで視線を区切る
・ベッド+デスク+小さな棚で“自分コーナー”を作る
・ロフトベッド下を“基地”にして楽しめる空間に
——そうか、“個室”にこだわる必要はなかったんだ。
それからは、「今ある間取りでどうやって子どもの“自分だけの場所”を作ってあげられるか」という視点に変わっていきました。
“子どもに個室を持たせたい”は、狭小住宅でも叶えられる
もちろん、限られたスペースの中で完璧な個室を作るのは難しいです。
でも、子どもにとって大切なのは、「そこが自分の居場所だと思えること」。
その気持ちに寄り添ってあげられれば、
大きな家じゃなくても、特別な間取りじゃなくても、“満足できる空間づくり”は十分できるんです。
次の章では、そんな狭小住宅でも実現できる、“個室っぽく感じられる空間”を作るための考え方と実例をご紹介していきます。
狭くても大丈夫!“個室っぽく感じられる空間”の考え方とは?
「個室=壁とドアで区切られた一部屋」
そう思い込んでいませんか?
でも実は、子どもにとっての“個室”とは、物理的な区切りよりも「自分の居場所」と感じられるかどうかがカギ。
つまり、“個室っぽく感じられる空間”がつくれれば、狭小住宅でも十分に満足感を得られるのです。
「視線を遮る」だけで“自分の空間”になる
完全な壁がなくても、人の視線が届かないだけで、子どもはそこを「自分だけの場所」だと感じます。
たとえば、
- 背の高い本棚や収納家具で空間をL字に仕切る
- カーテンや突っ張り棒+布でやわらかく目隠しする
- ロフトベッドの下を囲って“秘密基地風”にする
こうした工夫だけでも、子どもが「ここは私のスペース」と感じられる空間を演出することができます。
“自分だけの収納+机”があると安心感が増す
たとえ仕切りがなくても、
- ランドセルを置く棚
- お気に入りの文具を並べた机
- 作品や小物をしまえる引き出し
——この3点が揃っていれば、子どもは「ここが私の居場所」と自然に感じるようになります。
スペースの広さよりも、“自分だけのモノを、自分で管理できる空間”があるかどうかが大切なのです。
天井・床・光の“切り替え”で空間の印象を変える
視覚的に「ここから先は違う空間」と感じさせるためには、
- 床材の色やラグでエリアを区別する
- 間接照明やスタンドライトで空間の雰囲気を変える
- 天井にフェイクビームや布で“こもり感”を演出する
といった工夫が効果的です。
大人が思う以上に、子どもは感覚的な違いに敏感。
“空間に名前をつける”ような工夫で、より「私の場所」感が強まります。
“使い方のルール”を決めれば家族のストレスも減る
1つの部屋を兄弟で使っている場合でも、
- 「この棚はお姉ちゃん専用」
- 「ここからは弟のゾーン」
というようにルールでスペースを“心地よく分ける”だけで、トラブルもぐっと減ります。
「共有=我慢」ではなく、「共有だけどそれぞれの居場所がある」という感覚が、子どもの安心感につながります。
子どもが「ここが私の場所」と感じるかがすべて
広さや造りではなく、子どもの気持ちが「ここが落ち着く」「自分だけの空間だ」と思えるかどうか。
それが“個室っぽさ”の正体です。
次の章では、そんな“居場所づくり”を叶えてくれる、家具やカーテンなどを使った簡単な“仕切りテクニック”をご紹介していきます。
家具やカーテンで簡単にできる!“仕切る収納”のテクニック
「子どもに個室をつくってあげたい。でも、壁を増やすリフォームは難しい…」
そんなときに活躍するのが、“仕切る収納”。
家具やカーテンを上手に使えば、限られた空間でも子どもが「ここが自分の場所」と思える“心理的な区切り”をつくることができます。
背の高い本棚やシェルフで“空間をゆるく仕切る”
まずおすすめなのが、天井までの突っ張り棚や背の高いオープンラックを使って部屋を分ける方法。
本棚なら収納を兼ねられるうえに、抜け感があるため圧迫感が少ないのもポイント。
例:
- リビングの一角に“子どもゾーン”をつくる
- 兄弟で一部屋を使う場合、それぞれのベッドを仕切る
上から下までしっかり仕切るより、“視線をちょっと遮る”程度が子どもには心地いい場合もあります。
カーテンや布で“やさしく区切る”と安心感UP
「家具を置くスペースすらない…」という方には、突っ張り棒+布(またはカーテン)の組み合わせが簡単でおすすめ。
ポイントは、
- あえて天井いっぱいにせず、少し低めに垂らす
- 完全に閉じるより、少しだけ開けておく
という“こもれるけど閉じこもらない”バランス。
お子さんが自分のタイミングで開け閉めできるようにすれば、
「気持ちを切り替える場所」としても機能します。
収納家具+デスクの組み合わせで“学習ゾーン”を確保
背面が板になっているカラーボックスや収納棚の後ろに、子ども用のデスクを配置するだけで、立派な“個人スペース”に。
さらに、
- 棚の上にお気に入りの雑貨やライトを飾る
- ボックスに文房具や小物を自分で分類する
といったアレンジで、「ここは私の場所」という感覚が自然と育ちます。
“見せる収納”を仕切りとして使えば、暮らしに統一感も
おもちゃや絵本が散らかりやすい子ども部屋。
その収納棚を“間仕切り代わり”にしてしまうと、一石二鳥です。
たとえば:
- お気に入りのぬいぐるみや作品を並べた棚
- 絵本を表紙が見えるように並べたラック
これらを“壁”として活用すれば、
「片づける」「飾る」「仕切る」がすべて一体化します。
“一時的”でもOK。柔軟に変えられる工夫が大切
子どもは成長とともに、必要なスペースや気持ちが変わっていきます。
だからこそ、仕切る収納は「あとから変えられる」「成長に合わせて動かせる」ことがとても大切。
「個室はまだ無理」と思っていたとしても、家具と工夫次第で“自分のスペース”は作れるということを、ぜひ覚えておいてくださいね。
次の章では、そんな工夫をさらに広げる、“縦の空間”を活かしたレイアウトアイデアをご紹介していきます。
2階やロフトを活用!“縦”を使えば空間はもっと広がる
「もうこれ以上、部屋数を増やすのは無理…」
そう思っていた私たちが気づいたのが、“縦の空間”という使い方でした。
横のスペースが限られている狭小住宅だからこそ、
上へ、下へ、段差を活かす工夫が暮らしの質を大きく変えてくれます。
ロフト=収納じゃない!「もうひとつの部屋」に変える発想
「ロフト=荷物置き場」と決めつけていませんか?
実はロフトは、ちょっとした秘密基地のような“もうひとつの居場所”としても活用できます。
たとえば:
- ロフトにマットと照明を置いて“読書スペース”に
- 天井が低くても、机+座布団で“勉強コーナー”に
- 兄弟で部屋を分けられないときの“上の子の専用スペース”に
「上る=特別感」があるため、“自分の場所”としての満足感も高く、意外と集中しやすい空間になります。
ベッドを“上下”に分けるだけで部屋が倍に
縦を活かすと言えば、やはりロフトベッドや2段ベッドは定番です。
特にロフトベッドは、
- ベッドの下をデスクや本棚にして“学習ゾーン”に
- 収納棚を組み込んで“衣類・おもちゃスペース”に
など、床を占領しない“高さのある暮らし”が実現できます。
狭い部屋でも「寝る」「学ぶ」「しまう」がひとつのユニットになることで、
他のスペースに余白が生まれるのも大きなメリットです。
スキップフロアや段差を使って“気持ちを切り替える”空間に
最近の狭小住宅では、あえて段差を設けて空間を“緩やかに分ける”工夫も人気です。
例:
- 1.5階の小上がりに“おこもり勉強スペース”を
- 階段途中に“収納+腰掛けベンチ”を設ける
段差は、視線や気持ちを切り替える“境界”として機能するので、
物理的に壁がなくても「ここは自分の場所」という感覚が生まれます。
天井が高くなくても“縦”は活かせる
「ロフトって天井が高くないと無理でしょ?」と思うかもしれませんが、
実際には、
- 天井高約2.4mでも“半ロフト”のような作りは可能
- 天井の高さよりも“床からの高さ”を工夫することがポイント
階段付きのロフトベッドやユニット家具を使えば、天井高が普通でも縦の空間を活用できます。
“縦”を意識すると、家がもう1サイズ広がったような感覚になるから不思議です。
“空間の使い方”を変えるだけで、暮らしが変わる
床の面積は変わらなくても、空間の「高さ」や「段差」を意識するだけで、
家の印象も子どもの居場所の可能性も大きく変わります。
次の章では、そんな空間が変化していく中で、成長する子どもと一緒に柔軟に対応できる“ゆる個室”という考え方をご紹介していきます。
成長に合わせて変化できる“ゆる個室”が今の家づくりの新定番
「今はまだ兄弟で一緒に寝ているけど、いずれは分けたい」
「個室を作っても、使わなくなったらもったいない…」
そんな悩みを持つママたちに選ばれているのが、“ゆる個室”という考え方です。
これは、成長やライフスタイルの変化に合わせて、空間を柔軟に変化させていけるような設計や工夫のこと。
仕切りを「固定しない」から、ずっと使える
例えば、最初は:
- ベッドを並べて兄弟で一緒に使う
- 収納棚でゆるく仕切るだけ
→成長に応じて:
- 家具の配置を変えてゾーン分け
- 必要に応じてパーテーションやカーテンで区切る
このように「壁で区切らない」「目的が変わっても使える」という点が“ゆる個室”の特徴です。
“将来使わない個室”を作らない=家が広く使える
よくある失敗が、
- 小学生時代に立派な子ども部屋を作ったけど、大学進学後は物置に
- 仕切ったせいで風通しや光が悪くなり、ほとんど使われない空間に
といった、“固定個室のデッドスペース化”。
“ゆる個室”であれば、使われなくなっても趣味部屋・書斎・ゲストスペースとして転用が可能です。
“1人1部屋”にこだわらない暮らし方が今のスタンダード
昔のように、「子どもは小学生になったら1人1部屋」
という価値観に縛られすぎなくても大丈夫。
今は、
- リビング学習+寝室共有
- 必要なときだけ使える“集中スペース”
- 気配は感じつつ、パーソナルを尊重する配置
といった柔軟で家族に優しい空間の使い方が主流になりつつあります。
大切なのは「自分の意思でコントロールできる空間」
個室=閉じた空間ではなく、「ここにいれば落ち着く」「ここで集中できる」と感じられること。
そのためには、
- 子どもが「ここに座りたい」と思える居場所
- 「ここは自分のモノを置いていいんだ」と感じられるスペース
を用意してあげることが、個室を超えた安心感と満足感につながります。
\この記事のまとめ/
- 「自分の部屋がほしい」と言われたら、まずは気持ちに寄り添ってみよう
- “個室っぽく感じられる空間”は、仕切り・高さ・照明で簡単につくれる
- 家具やカーテンを使った“仕切る収納”で、自分の居場所を演出
- “縦の空間”を活用すれば、狭い家でも居場所はつくれる
- 成長に合わせて変えられる“ゆる個室”が、今の家づくりのスタンダード
「うちは狭いから無理…」と思っていたあなたにも、
今日から始められる工夫がきっと見つかったはずです。
大切なのは広さではなく、子どもが“ここが自分の場所”と感じられること。
まずは、小さな“居場所”づくりから始めてみませんか?
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